イントロダクションintroduction
「あしたのジョー」。
日本のマンガ史、いやエンタテインメント作品史に輝く代表作のひとつ。この作品は、1967年12月15日発売の「週刊少年マガジン」1968年1月1日号から連載が開始された。
原作は高森朝雄(梶原一騎)、マンガに仕上げたのはちばてつや。身寄りのない風来坊だった矢吹丈が、ボクシングと運命のライバル・力石徹に出会い、プロボクシングで己の生命を燃焼させていく。その姿は、当時の日本人に大きな共感を巻き起こし、寺山修司、三島由紀夫、横尾忠則ら時代を牽引した知識人たちをも熱狂させたという。マンガ連載中から、実写映画化、舞台化など様々なメディアで表現された。中でも出崎統監督による二度にわたるTVアニメ化は鮮烈なイメージを印象づけた。世相や時代背景こそ異なるが、ジョーが示した、挑み燃焼する魂は、永遠に共感を呼び続けることだろう。
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ストーリー & キャラクターstory & character 01
storyあしたのために
その男は、ある日ふらりとやってきた。
ジョー。矢吹丈。
プロボクサー崩れのアル中・丹下段平は、乱闘するジョーの中に天性のボクシングセンスを見出す。事件を起こし少年院に送られたジョーは、そこで運命の男・力石徹に出会い、叩きのめされる。立て!立つんだ、ジョー!
一足先に出所し、白木ジムでプロボクサーとなった力石。その力石を追ってジョーもまた、プロボクシングの世界に身を投じる。力石は、ジョーとプロとして対決するため、無理な減量を敢行。白木ジムの白木葉子は、その力石の姿を不安な思いで見守っていた。
そしてついに、運命のゴングが鳴った。character-
矢吹丈Joe Yabuki
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丹下段平Danpei Tange
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力石徹Toru Rikiishi
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白木葉子Yoko Shiraki
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ストーリー & キャラクターstory & character 02
story矢吹くんが野獣にもどっていく・・・
自分を賭けるものを喪失し苦悩に沈むジョー。その前に、白木葉子が招聘したベネズエラのボクサー、カーロス・リベラが現れた。カーロスとの激闘を通じジョーは甦る。カーロスは世界王者ホセ・メンドーサに挑むため日本を離れる。ジョーは全くタイプの違うボクサー金竜飛と対戦。苦戦しながらもマットに沈めた。そのジョーに衝撃的なニュースが伝わる。カーロスがホセに敗れたが、ジョーとの試合でパンチドランカーになっていたというのだ。
真っ白に燃え尽きる
ジョーは照準を世界王者、ホセ・メンドーサに合わせる。だが、そのジョーの身体にも異変が起こりつつあった。白木葉子もまた、ジョーの異変を察知する。ようやくホセ・メンドーサとのタイトルマッチが実現した時、葉子はジョーに衝撃の告白をする。だがジョーは葉子の制止を振り切って向かっていく。世界一の男が待っているリングへ。
character-
矢吹丈Joe Yabuki
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カーロス・リベラCarlos Rivera
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ホセ・メンドーサJosé Mendoza
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白木葉子Yoko Shiraki
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